猫が触らせてくれないけど近くにいるのはなぜ?理由と接し方のコツを解説

猫が自分の近くにいるのに、触れようとするとスッと逃げられてしまう…

そんな経験はありませんか?

そばにいてくれるのは嬉しいのに、触らせてもらえないと「嫌われているのかな」と心配になる方もいるでしょう。

しかし、猫の行動には意味があり、必ずしも「嫌われている」わけではありません。

本記事では、猫が触らせてくれないけど近くにいる行動の理由と、猫との信頼関係を深める接し方のコツについて解説します。

猫が近くにいるのに触らせてくれない理由

まずは、なぜ触れられるのを嫌がるのかを知っておくと、猫の気持ちが少しわかってくるはずです。

考えられる主な理由は、以下の通りです。

①猫の性格や本能によるもの
②信頼関係が足りない
③匂いが苦手
④手の動きに警戒している
⑤猫が嫌がる場所を触っている
⑥痛みやストレスを感じている

6つの理由について詳しく見ていきましょう。

猫の性格や本能によるもの

猫はもともと単独で行動する習性をもつ動物です。

そのため、触られることに対する好みも猫によって大きく異なります。

甘えん坊な猫もいれば、人にベタベタされるのを嫌う猫もいるでしょう。

また、気分によって接し方が変わることもあります。

昨日は撫でさせてくれたのに今日はダメ、というのは決して珍しいことではなく、猫にとってはごく自然なこと。

無理に合わせようとせず、気持ちに寄り添ってあげることが大切です。

信頼関係が足りない

猫が近くにいるということは、あなたに対して一定の安心感は持ってくれている証拠です。

ただ、その安心感がまだ、体に触れられるほどの信頼には届いていない可能性があります。

猫にとって触られることは、とても親密な行為です。

警戒心が強い猫や、過去に嫌な経験をしたことがある猫ほど、心を許すまでに時間がかかるもの。

焦らず、少しずつ距離を縮めていく必要があります。

匂いが苦手

猫は嗅覚が非常に優れており、人間には心地よいと感じる香りでも、猫にとっては刺激が強すぎることがあります。

たとえば、以下のような人工的な香りを嫌う猫は多いです。

  • 香水
  • 整髪料
  • 柔軟剤
  • ハンドクリーム

こうした匂いが手や体についていると、せっかく猫が近づいてきても、触れようとした瞬間に避けられてしまう可能性があります。

香りの強い製品を使った直後は、接触を控えるか、手を洗ってから猫に近づくのがおすすめです。

香りの少ない製品や無香料を選ぶ工夫
猫は人よりもはるかに鼻が効きます。そして、人と代謝経路が違うため、人に無害でも猫にとっては有害になってしまう可能性があります。また、香料の中には植物由来のものが含まれていることがあります。猫に負担がかからないよう、できる限り香りの少ない物や無香料の物を選択するようにしましょう。

出典:ぽぽねこ>【獣医師執筆】猫に香水や柔軟剤の香りはNG?|香りが猫の健康に与える影響とストレス回避の工夫

手の動きに警戒している

猫は、素早い動きや予測できない行動に対してとても敏感です。

人が何気なく出した手の動きも、猫は警戒する可能性があります。

猫が警戒しやすい手の動きは以下の通りです。

  • 急に手を伸ばす
  • 上から手をかざす
  • 手を大きく振る、素早く動かす
  • 背後から触ろうとする

こうした動きは、猫に「捕まえられるかもしれない」「襲われるかも」といった不安を与え、結果的に触れられること自体を避けるようになってしまいます。

猫が嫌がる場所を触っている

猫の体には、触られると心地よく感じる部位と、できるだけ触ってほしくないと感じる部位があります。

個体差はありますが、一般的に以下のような傾向があります。

猫が比較的好む部位】

  • 顎の下
  • 首まわり(個体差あり)

嫌がられやすい部位】

  • お腹
  • しっぽ
  • 後ろ足
  • 脚の付け根や内もも

とくにお腹は急所にあたるため、防御反応が強く出やすい場所です。

ごろんとお腹を見せているからといって触れてしまうと、警戒されてしまうことがあります。

触れるときは、まず顔まわりなど安心してもらいやすい場所から始め、猫の反応を見ながら少しずつ慣らしていくようにしましょう。

痛みやストレスを感じている

今まで触らせてくれていた猫が、突然拒否するようになった場合は、体のどこかに痛みがあるのかもしれません。

ケガや病気によって、触れられると不快に感じる場所があると、猫は本能的に距離を取ろうとするのです。

また、環境の変化によるストレスも大きな影響を与えます。

たとえば引っ越しや来客などがあると、不安や緊張から人との接触を避ける可能性があります。

普段と様子が違うと感じたときは、無理に触れようとせず、体調や行動の変化に注意してあげましょう。

猫が触らせてくれないときに試したい接し方のコツ5選

猫との信頼関係は、日々の接し方の積み重ねから生まれます。

焦らず猫の気持ちに寄り添いながら、少しずつ距離を縮めていくことが大切です。

ここでは、猫が安心して心を開いてくれるようになるための接し方のコツを紹介します。

①猫のペースを尊重する
② タイミングを見極めて接する
③手にプラスの印象を与える
④指の匂いを嗅がせてから触る
⑤顔まわりから少しずつ触る

5つのコツについて、詳しく見ていきましょう。

接し方のコツ① 猫のペースを尊重する

猫は、距離感を大切にする動物です。

近くに来てくれたからといって、すぐに手を出すのは逆効果。

まずは「そばにいてくれるだけで十分」と考え、静かに見守りましょう。

こちらが無理に距離を詰めないことで、「この人は安全だ」と感じてくれるようになります。

接し方のコツ② タイミングを見極めて接する

猫に触れるときは、タイミングを見極めることが重要です。

猫は気まぐれで繊細な動物なので、タイミング次第で触らせてくれることもあれば、すっと避けられてしまうこともあります。

触れ合いを試みるなら、猫がリラックスしている時間帯を選ぶのがポイントです。

たとえば、次のような場面が比較的チャンスになりやすいでしょう。

  • ごはんを食べ終えたあと
  • 日向ぼっこをしているとき
  • お気に入りの場所でくつろいでいるとき

こうしたタイミングは、猫の警戒心が和らいでいることが多く、ふれあいを受け入れてくれやすいです。

ただし、完全に眠っているときや、ぐっすりと目を閉じている状態で無理に触ると、驚かせてしまうこともあります。

まずは猫の様子を観察し、目元や耳の動き、体の力の抜け具合などを見て、心地よく過ごしているかどうかを判断しましょう。

猫のタイミングに寄り添った接し方を心がければ、自然と信頼も深まりやすくなります。

接し方のコツ③手にプラスの印象を与える

猫にとって「手=楽しいもの・嬉しいもの」という印象を持たせることができれば、触られることへの抵抗も減っていきます。

たとえば、手からおやつをあげたり、一緒に猫じゃらしで遊んだりと、楽しい体験と手を結びつけることがポイントです。

こうしたプラスの印象を積み重ねていくことで、触られることへの警戒心も少しずつ和らいでいくでしょう。

接し方のコツ④指の匂いを嗅がせてから触る

猫に触れたいときは、いきなり手を伸ばすのではなく、まずは指を鼻先にそっと差し出してみましょう。

これは猫同士の「においで確認する挨拶」と似た行動で、「この人は安全かどうか」を判断するための大切な行為です。

猫がクンクンと匂いを嗅いだり、鼻や顔をすり寄せてきたら好意的なサイン。

ただし、匂いを嗅いだあとに顔をそむけたり距離を取るようなら、まだ触れられる心境ではないかもしれません。

その場合は無理に手を出さず、静かに引いてあげましょう。

接し方のコツ⑤顔まわりから少しずつ触る

猫が匂いを嗅いだあと、逃げずにその場にとどまっているようなら、触れ合いのチャンスです。

ただし、いきなり体全体を撫でるのではなく、猫が比較的受け入れやすい顔まわりから始めるのがポイント。

額や頬、顎の下などは、多くの猫が好む場所です。

最初は軽く触れる程度にとどめて、猫の表情やしっぽの動き、耳の向きなどを観察しながら、触れる範囲を少しずつ広げていきましょう。

反応がイマイチだったり、体を引くようなら、無理せずそこでやめるのが大切です。

猫が触らせてくれないけど近くにいるときの注意点

猫がそばにいるのに触らせてくれないとき、つい構いたくなってしまう気持ちはよくわかります。

ですが、接し方を間違えると、せっかく近づいた信頼関係が壊れてしまうことも。

ここでは、猫との関係を崩さないために、注意点を解説します。

無理に触ろうとしない

猫がそばにいると、つい撫でたくなってしまうもの。

でも、猫が触られたくない様子を見せているのに、抱っこしようとしたり撫でようとしたりするのは逆効果です。

また、逃げた猫を追いかけたり、隠れているところから無理に引っ張り出そうとするのもNG。

猫にとって隠れる場所は安心できるスペースなので、そこまで干渉されると信頼を失ってしまいます。

猫が嫌がるそぶりを見せたときは、無理をせず、そっと見守ることが大切です。

触れようとするのではなく、「そばにいることを許してくれている」ことを喜びましょう。

驚かせる行動を避ける

猫は、音や動きにとても敏感な動物。

人からすれば何気ない動作でも、猫にとってはストレスや恐怖の原因になることがあります。

特に以下のような行動には注意しましょう。

  • 上から急に手を出す
  • バタバタと足音を立てて近づく
  • ドアを勢いよく閉める
  • 大きな声で話しかける

こうした刺激のある行動が続くと、「この人は怖い」と感じて、どんどん距離を取られてしまいます。

猫に近づくときは、ゆっくりと静かな動作を心がけてください。

落ち着いた声でそっと話しかけるだけでも、安心感を与えることができます。

まとめ:猫の気持ちを尊重して、少しずつ信頼を深めていこう

猫が近くにいるのに触らせてくれないとき、それは「嫌われている」わけではなく、猫なりの距離感や気持ちがあるからこそ。

触れ合いは、その信頼関係の先にあるものです。

無理に触ろうとせず、猫のペースに合わせて、タイミングや接し方を工夫していくことで、少しずつ心を開いてくれるようになります。

そばにいてくれる時間を大切にしながら、焦らず、猫との関係を育てていきましょう。

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ぐーとむー

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