「ハムスターって、昼間はほとんど動かないけど大丈夫?」
「こんなに寝てばかりで、病気じゃないか心配…」
ハムスターを飼っている方の方には、こんな不安を感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
実は、ハムスターの睡眠時間は人間とは大きく異なり、長く眠るのはとても自然なことです。
本記事では、ハムスターは1日に何時間寝るのか、なぜそんなに睡眠時間が長いのかを分かりやすく解説します。
ハムスターは何時間寝る?

まずは、ハムスターの基本的な睡眠時間と特徴について解説します。
ハムスターの平均睡眠時間は12〜14時間
ハムスターの睡眠時間は、1日あたり平均で12〜14時間と長めです。
昼間は静かに眠っている時間が多く、人間の生活リズムと逆になっているのが特徴です。
年齢や性格によって睡眠時間が多少変わりますが、基本的には1日の半分以上を眠って過ごすのが一般的です。
ずっと寝ているように感じるかもしれませんが、ハムスターにとって自然な過ごし方といえるでしょう。
人間とハムスターの睡眠の違い
人間は主に夜にまとめて6〜8時間程度眠りますが、ハムスターは逆で、夜行性のため昼間に多くの睡眠をとる習性があります。
また、ハムスターは一度にまとめて眠るわけではなく、短時間の浅い眠りを何度も繰り返すのが特徴です。
長く深く眠るというよりも、断続的な仮眠を重ねるような形です。
さらに、ハムスターはとても敏感な動物であり、わずかな音や振動でも目を覚まします。
そのため、環境の変化にも影響を受けやすく、静かで落ち着いた空間が必要不可欠なのです。
ハムスターの寝る時間が長い理由

ハムスターの睡眠時間が長いのには、理由があります。
ここからは、ハムスターが長時間眠る主な理由について具体的に見ていきましょう。
夜行性の動物であるため
ハムスターが昼間に長く眠るのは、夜行性の動物であるためです。
野生のハムスターは、外敵を避けるために夜間に活動し、日中は巣穴でじっとして過ごす習性があります。
この夜行性の性質は、ペットとして飼われていても変わることはありません。
昼間に無理に起こすとストレスを感じる原因にもなるため、起きるまで静かにしておくことが大切です。
体力を温存するため
ハムスターは体が小さいぶん、エネルギーの消費も早く、こまめに休息を取らなければ体調を崩しやすい動物です。
そのため、必要以上に動き回らず、体力を温存する目的で長時間の睡眠をとっていると考えられています。
夜の活動に備えて体力を温存していると理解し、日中は静かな環境を保ってあげましょう。
年齢や季節による変化のため
ハムスターの睡眠時間は、年齢や季節によっても大きく変わることがあります。
たとえば、子どもや高齢のハムスターは体力が少ないため、より多くの休息が必要です。
また、冬場は気温が低くなることで活動量が落ち、より長時間寝ていることが増える傾向があります。
とくに寒さが厳しい季節には「擬似冬眠」のような状態に入ることもあるため、睡眠時間が極端に長くなることも少なくありません。
そういった場合は、環境の見直しや保温対策も必要となります。
室内で飼育されているハムスターは、本来冬眠する必要がありません。
人間の家は冬眠するほど寒くはないはずですし、エサも常に用意されているからです。
ところが、何らかの原因で室温が急激に下がったり、寒い環境が続いたりすると、ペットのハムスターも冬眠のような状態に入ってしまうことがあります。
これを「疑似冬眠」と呼びます。
出典:Minima>ハムスターの冬眠は危険!疑似冬眠の見分け方と起こし方、予防法を解説
ハムスターの快適な睡眠環境をつくるコツ

ハムスターが安心して眠るためには、環境を整えてあげることが大切です。
ここでは、ハムスターの快適な睡眠環境をつくるコツを紹介します。
静かな場所にケージを置く
ハムスターは非常に音に敏感な動物です。
人の話し声やテレビの音、物音などで簡単に目を覚ましてしまいます。
そのため、ケージはできるだけ静かな場所に設置し、人の出入りが少ない部屋を選びましょう。
玄関やリビングなどの生活音が多い場所は避けるのが無難です。
とくに昼間はしっかり休めるよう、生活音を遮断できる環境を用意してあげてください。
落ち着いて眠れる巣箱を用意する
ハムスターにとって巣箱は、眠るための大切な空間です。
暗くて狭めの、外からの刺激を感じにくい巣箱を選ぶことで、安心して休むことができます。
木製や陶器の巣箱は保温性があり、冬場に適しています。
また、巣材として柔らかい紙素材の敷材を用意してあげると、自分で巣作りをして快適な空間を作ることができるでしょう。
室温を20~25℃に保つ
ハムスターは気温の変化に弱いため、常に適切な室温を維持することが大切です。
冬は寒さで活動が鈍り、擬似冬眠のリスクが高まります。
部屋全体の温度が下がる場合は、エアコンやパネルヒーターを使ってケージ周辺を暖かく保ちましょう。
ただし、過度な暖房や温度の急変は体調を崩す原因になるため、急激な温度差を避けるよう注意が必要です。
湿度を40~60%に保つ
乾燥しすぎた環境では、ハムスターの皮膚や呼吸器に負担がかかる可能性があります。
冬場は暖房の使用によって湿度が下がりがちなので、加湿器や水皿を使って湿度調整を行いましょう。
一方、湿度が高すぎるとカビや雑菌の繁殖リスクがあるため、適度な湿度管理が重要です。
湿度計をケージ周辺に設置すると、より正確な管理がしやすくなります。
直射日光や強い照明を避ける
ハムスターは暗く静かな環境を好むため、直射日光や強い照明は避ける必要があります。
直射日光が当たると体温が急上昇し、熱中症を引き起こすおそれもあるため注意が必要です。
また、強い光は睡眠の妨げとなり、生活リズムを乱す原因にもなります。
夜間は照明を消すか、ケージに薄手の布をかけて光をやわらげる工夫をしましょう。
ただし、布を使う場合は通気性を確保し、蒸れないよう注意が必要です。
ハムスターのこんな睡眠には注意

ハムスターはもともと長時間眠る動物ですが、睡眠の様子によっては体調不良のサインである場合もあります。
日頃から変化に気づけるよう、以下のような状態には注意して観察しましょう。
夜になっても寝続けている
本来、ハムスターは夜行性のため、暗くなってから活発に動き始めます。
しかし、夜になっても起きてこない状態が続く場合は注意が必要です。
また、次のような様子が同時に見られる場合は、体調不良の可能性が考えられます。
- 何時間も寝たままでほとんど動かない
- 餌を口にしない状態が続いている
- トイレに行った形跡が見られない
いつもと違うと感じた場合は、早めに獣医師へ相談することが大切です。
呼吸が浅い
眠っているときに胸の動きがほとんど確認できない、あるいは呼吸が浅く不規則な場合は、低体温や呼吸器のトラブルが考えられます。
とくに冬場、部屋の温度が下がると擬似冬眠のような状態に入りやすく、放置すると命にかかわる危険もあるため注意が必要です。
ケージ内の温度が20〜25℃に保たれているか、湿度が適切かどうかも確認しましょう。
触れても反応が鈍い・動かない
通常、ハムスターは軽く触れただけで目を覚ますほど感覚が鋭く警戒心が強い動物です。
そのため、何度か触れてもまったく反応がない場合は、疲労の蓄積や重い病気などの可能性があります。
動きや体温に異常が見られる場合は、すぐに専門の獣医師による診察を受けましょう。
ハムスターの睡眠時間についてよくある質問
ここでは、ハムスターの睡眠に関するよくある質問について回答します。
Q1.ハムスターが昼間はずっと寝ているけれど大丈夫?
A.はい、問題ありません。
ハムスターは夜行性の動物で、昼間は休む時間として過ごすのが自然な生活リズムです。
無理に起こそうとするとストレスを感じてしまうため、静かに眠らせてあげることが大切です。
Q2.夜でも寝ていることがあるのは変?
A.夜間でも短時間の睡眠をとるのは正常です。
ハムスターは断続的な眠りを繰り返すタイプなので、活動の合間に仮眠を取ることがあります。
ただし、まったく起きない、もしくは明らかに元気がない場合は異常のサインかもしれません。
日々の様子を観察し、変化に気づけるようにしておくと安心です。
まとめ

ハムスターは1日に12〜14時間ほど眠る、睡眠時間が長い動物です。
昼間に寝てばかりいるのは自然な行動であり、夜行性という生態に基づいたものです。
睡眠時間が長くなる理由には、夜行性・体力温存・年齢や季節の影響などがあります。
ただし、夜になっても起きなかったり、触っても反応しないなどの異常が見られる場合は、体調不良の可能性があるため早めの対応が重要です。
ハムスターの睡眠リズムを正しく理解し、安心してぐっすり眠れる環境を整えてあげましょう。