「旅行や急な外出でペットホテルを探していたのに、老犬という理由で断られてしまった…」
そんな経験をしたことはありませんか?
若い頃は問題なく預けられていたのに、年齢を重ねるにつれて受け入れNGになるケースが増えていくと不安になりますよね。
本記事では、老犬がペットホテルで断られる主な理由と、安心して預けるための方法について解説します。
大切な家族である愛犬のために、今からできる備えを一緒に考えていきましょう。
老犬がペットホテルで断られる理由
老犬がペットホテルで断られるのは、いくつかの理由があります。
ここでは、老犬特有の特性をふまえながら、ペットホテルに断られる理由を解説します。
体調変化のリスクが高いため
老犬になると、若い頃に比べて体調が不安定になりやすくなります。
起こりやすい体調変化の例は、以下の通りです。
- 急な嘔吐や下痢
- 食欲不振や脱水症状
- 持病(心臓病、腎臓病、関節炎など)の悪化
- 認知機能の低下による徘徊や夜鳴き
ペットホテルのスタッフは動物に詳しくても、獣医師ではないため、医療的な対応には限界があります。
とくに夜間に体調を崩した場合、対応が遅れたり、最悪のケースにつながるおそれも。
そのため、「責任が持てない」として、受け入れを断られることがあるのです。
ワンちゃんは何歳からシニアになる?
人間よりも寿命の短いワンちゃんたち。1歳で成犬となり、7〜8歳からはシニアの仲間入りをします。
体のサイズや犬種によっても異なりますが、大型犬の8歳は人間の61歳、小型・中型犬の8歳は人間の48歳に相当すると言われます。
特別なケアが必要なため
老犬になると、日常生活の中でもさまざまな介護的サポートが必要になってきます。
介護ケアの例は、以下の通りです。
- 決まった時間の投薬
- 食事の工夫(柔らかいフード・補助食など)
- 排泄の補助(おむつの交換・トイレの補助)
- 定期的な体位変換(床ずれ防止)
通常のペットホテルでは、こうしたケアに人手や設備が足りず対応が難しい場合が多いです。
また、他のペットの対応もある中で、特別なケアに集中するのが難しく、断られてしまうケースも見られます。
トラブル防止のため
ホテル滞在中に老犬が体調を崩したり、最悪亡くなってしまった場合、大きなトラブルに発展することがあります。
ペットホテルにとっては、運営上のリスクが非常に高く、クレームや責任問題に発展しかねません。
そのため、施設側もリスクを避けるために、「一定年齢以上の犬はお断り」というルールを設けているところもあります。
老犬を安心して預ける方法
老犬は体力や健康面に不安があるからこそ、預け先の選び方はとても大切です。
ここでは、老犬を安心して預けるための方法を紹介します。
老犬対応の「介護付きペットホテル」を探す
近年、高齢犬の受け入れに特化したペットホテルが増えてきています。
老犬に対応しているペットホテルの特徴は、以下の通りです。
- 動物看護師やペット介護士が常駐
- 持病・投薬に対応したケア体制
- 24時間の見守りや監視カメラ完備
- 他の犬と隔離された静かな環境
- 滞在中の健康報告をLINEやアプリで通知
こうした施設であれば、体調に不安のある老犬でも、安心して預けられるでしょう。
探し方のポイント
- 「老犬 介護 ペットホテル + 地域名」で検索
- ホテルの公式サイトやSNSでスタッフ構成や対応内容を確認
- 見学や事前面談を受け付けているかをチェック
- 施設内の衛生環境や匂いも要確認
また、動物病院と提携しているホテルなら、緊急時の医療連携ができるため、より安心感があります。
かかりつけ動物病院に相談する
信頼できる動物病院がある場合、一時的な「入院」という形で預かってもらえる可能性があります。
- 医療設備が整っている
- 持病の管理や投薬も安心して任せられる
- 万が一の体調悪化にも即対応可能
とくに心臓病や腎臓病など、日々の管理が必要な高齢犬には、医療体制のある環境が適しています。
まずは、いつもお世話になっている獣医師に相談してみましょう。
老犬専門のシッターサービスを活用する
最近は、老犬のケアに特化したペットシッターも増えています。
自宅に来てもらえるため、ペットにとっても慣れた環境で過ごせるストレスの少ない方法です。
シッターを選ぶポイント
- 老犬の対応実績があるか
- 賠償責任保険に加入しているか
- 事前にお試し訪問(トライアル)を受けられるか
- 緊急時の対応方針や連絡体制を確認
個人で活動しているシッターさんもいれば、専門のマッチングサービス(例:DogHuggyなど)を利用する方法もあります。
ペットホテルに老犬を預ける前にやっておきたい準備
どんなに良い施設でも、預ける前の準備が不十分だとトラブルの原因になりかねません。
ここでは、老犬を預ける前にやっておきたいことを解説します。
健康状態をチェックする
預ける前には、必ずかかりつけの病院で健康チェックを受けましょう。
加えて、以下のような健康情報をメモにして預け先に渡すのがおすすめです。
- 普段の食事内容と量
- 投薬の種類とタイミング
- 排泄の回数や状態
- 過去に起こった体調トラブルや持病の情報
- 嫌がること・落ち着くことなど性格面の情報
慣れた匂いのものを一緒に持たせる
老犬は特に環境の変化に敏感です。
- 飼い主の匂いがついたタオル
- いつも使っている毛布やベッド
- お気に入りのおもちゃ
これらを一緒に持たせることで、不安をやわらげ、安心して過ごしやすくなります。
ペットホテルに老犬を預ける際の心構え
老犬をペットホテルに預ける際には、ただ預け先を決めるだけでなく、飼い主としての心構えも大切です。
ここでは、安心して預けるために意識しておきたいポイントを解説します。
早めの計画と情報収集をする
「明日、急に出張が入った…」というときに慌てて探すのではなく、日頃から情報を集めておくことが大切です。
- 事前に候補を3ヶ所ほどリストアップ
- 実際に見学して、スタッフと会話しておく
- 口コミやレビューも参考にする
- 予約は早めに(特に連休・お盆・年末年始は混みます)
「預ける=かわいそう」ではない
多くの飼い主さんが感じる「罪悪感」。
でもそれは、愛犬を大切に思うからこその気持ちです。
ただし、信頼できる環境で適切なケアが受けられるなら、それはむしろ愛犬のためになる選択肢といえます。
「自分で全部なんとかしなきゃ」と思い詰めず、頼れる先を持つこともまた、愛情の形だと覚えておいてください。
まとめ:老犬も安心して預けられる選択肢がある
老犬がペットホテルで断られる背景には、体調面のリスクや介護の負担、トラブル回避など、さまざまな事情があります。
しかし、だからといって「もう預け先がない」と諦める必要はありません。
今は、介護対応のペットホテルや動物病院での一時入院、ペットシッターなど、高齢犬向けのサービスが充実してきています。
飼い主さんの心構えと事前の準備次第で、老犬でも安心して過ごせる環境を整えることが可能です。
そして、「預ける=かわいそう」ではありません。
信頼できる人に見守られ、安心できる場所で過ごせることは、老犬にとっても心地よい時間になるはずです。
一人で抱え込まず、あなたと愛犬にとって最適な選択を見つけてください。